トップ > 平成27年8月> 16日

造り付け収納家具の箱や扉も無垢材で

2015年8月16日「日曜日」更新の日記

2015-08-16の日記のIMAGE
収納家具、造り付けの壁収納などの扉を無垢にしたら、その箱の部分も無垢の木で造ってみたいものだ。 側板は一般的に、フラッシュという、両側が合板で中は空洞のものが使われている。芯は木くずを固めたものである。この方法は、家具だけでなく、システムキッチンのキャビネットや洗面化粧台の箱の部分などにも使われ、建材・家具・衛生設備などのメーカーの基本的な手法になっている。大量生産で市場に供給するには、この方法しかないともいえる。この方法の利点は、①材料費がとにかく安くて済む、②軽い、③狂わない、という所にある。作って売るメーカー側としては、当然の合理性である。しかし、買う方からしてみると、あまりにもお粗末と言わざるを得ない。 私は二○年以上前から、箱の側板、裏板、引き出しの底板まで、すべて無垢の木で作ろうと考えてきた。どこに何の木を使うか、木の模様やデザインが部屋全体と調和するよう、考慮に考慮を重ねた。結論としては、側板は室内の造作材(ドア枠、幅木など)や家具の扉に合わせ、タモやヒバを使うことにした。写真Aは、収納家具の側板がタモの無垢である。本物の無垢木の丈夫さ、質感は、見て触って手でたたくとよく分かる。 ヒバ材の側板も美しいもので、すっきりした格調高い室内デザインとなる。 本棚をタモの無垢で作ってある。棚板もすべて無垢材である。この本棚は、一○○年でも二○○年でも持ってしまう。 この本棚には、裏板に無垢の桐を使っている。一般的な合板だと二~三ミリがせいぜいであるが、この桐の厚さは一二ミリもある。桐はダンスに使われることで有名であるが、軽く軟らかいのに丈夫なのである。 さらに、造り付け家具の引き出しを考えてみる。引き出しの前板はタモの無垢板である。ここで特に注目していただきたいのが、箱の底板と側板に無垢の桐を使っていることだ。桐は調湿作用に優れているので、木の表面はいつもサラッと乾燥していて衛生的、見た目も豪華で美しい。一つの理想にたどりついた思いである。ものづくりの醍醐味を感じる。

このページの先頭へ