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キッチンの扉は木くずの板より無垢の木で

2015年8月18日「火曜日」更新の日記

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システムキッチンで価格の差が現れるのは扉の部分である。キャビネット(箱の部分)は、五○万円のものも三○○万円のものも、材質的に大きな違いはない。当然、無垢の一扉のものが最上級品となる。 無垢でない場合、一扉になる板の芯の部分には、木くずと紙くずを接着剤で固めたパーティクルボードが使われる。表面の仕上げによりランクに差がつくが、基本的にはどのメーカーも芯はパーティクルボードだ。 一流メーカーのシステムキッチンの扉である。取り付け工事中に何かとぶつかって、角にキズができた。メラミン系の表面材の下に、紙くずか木くずのような芯が見える。現在よく見られる作りであるが、お粗末な作りだと言わざるを得ない。 タモの無垢ドアである。タモは堅木で木目が美しく、高級注文住宅のドア枠、幅木などに使われているもので、木を知っている建築家の間ではよく設計に取り入れられている。 このタモの無垢材をキッチンの扉に使うと、システムキッチンとしての格調の高さを表現できる。さらに、ドア枠、窓枠、幅木など、室内の造作材と同じタモ材を使えば、デザイン的にも素晴らしい調和のとれた室内ができる。 枢材と真ん中の鏡板から成っている。その境に面取りのデザインがされている。面取りとは、尖った角を面にするという意味で、そこに加えるデザインには、昔からそれを施す人の思いが込められている。面取りをどのようなデザインにするかによって美の表現が異なってくるし、価格にも差が出てくる。枠材の切り口の木目で、本物の無垢の木であることが分かる。 なお、無垢の扉には、枠やその中の鏡板が平坦で、面取りがあまりなく、素朴な和風の感じのものもある。 システムキッチンを注文する場合、デザインや色ばかりに惑わされず、扉などの素材に本物の木を使うことを考慮するとよい。作る側としては、良いものをいかにコストを抑えて作れるかが重要な課題だ。

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