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ヒノキと杉を見分ける目を養おう

2015年8月22日「土曜日」更新の日記

2015-08-22の日記のIMAGE
家を建てるとき、杉やヒノキがどんな木か理解してから建てるのは、当然のことだと私は思う。しかし、同じ針葉樹であるヒノキと杉は木目が似ているため、素人目には区別がつきにくいだろう。家を建てるとき、それぞれを見分ける目を養うと安心だし楽しいと思う。 ■節:ヒノキの節は赤味があり、艶がある。節の中に細い年輪が詰まっているのが見える。ヒノキの節は生き生きとした輝きがあるので、化粧材としても愛されている。一方、Bの杉の節は黒ずんでいて、ヒノキのような艶はない。 ■木目・年輪:木目とは、年輪の模様である。ヒノキは杉ほどハッキリとした木目が出ない。杉は木目が美しく出るので、その姿を楽しむことが多い。ヒノキはどちらかというと木肌を鑑賞する。ヒノキの柾目は良質な木の代表的なもので、貴重なものである。 ■木肌と艶:ヒノキ独特のきめ細かくピンク色をした艶のある木肌は、女性の肌を思わせ、実に美しいものである。杉の木肌は、ヒノキに比べると白く、艶が少ない。年輪の間の木は軟らかく、年数を経るに従って年輪の幅が狭まり、木目が浮き出してくる。ヒノキは木目の間が年を経ても縮まず、年輪が浮き出ず平らである。 ■木の硬さと重さ:杉のほうが見るからに軟らかく軽い感じがし、杉の温かさと素朴さをかもし出している。爪をたてたり叩いたりすると、ヒノキのほうが硬い音がする。それだけヒノキのほうが重い。しかし、ヒノキも杉も軟らかい木に属することは知っていただきたい。この軟らかいヒノキが、法隆寺を一三○○年もの間支えているのだ。 ■香り:樽酒の樽は杉でできている。その酒を注ぐのは、ヒノキのマスだ。ヒノキは、甘く優しく素晴らしい香りがする。一度はぜひ香りを体験してほしい。高級カステラの木箱は杉で、こちらもいい香りだ。 知ることは愛すること。愛する家のために、木や素材を知ってほしい。

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