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『企業経営とリアルオプション』

2015年11月30日「月曜日」更新の日記

2015-11-30の日記のIMAGE
企業価値とは、与えられている資産と人的資源、技術を用いて得られる、将来のキャッシュフローの現在価値としての収益還元価値である。
シンボリックに表現すれば、企業とは価値創造関数=F(経営、技術、人的資本、有形資本、無形資本:株主、顧客)として表現される機構・組織であり、その機構が価値を持つのは将来継続的にキャッシュフローをつくりだす能力を保有しているからである。
ここで、Fは、組織知、インセンティブ(報酬)、ガバナンス、ブランド、事業リスクの組み合わせ(ポートフォリオ)などの概念によって表現される、機構・組織の能力である。
企業という機構・組織から生み出される将来のキャッシュフローは、不確実性にさらされているから確率的に変動する。
その不確実性を理解し、積極的に関与し、そこから利益を作りだすのが経営であり、その手段がリアルオプションである。
そのため、価値概念の確認をし、将来の潜在的ネットキャッシュフローの現在価値(収益還元価値)を最大化するように、有効なリアルオプションの行使が経営者には求められている。
これこそ経営者に求められている機能である。
株主は、損益計算書に現れた今年の企業業績がよかったことは、配当や株価の上昇などに反映されるので、素直に賞賛するであろう。
しかしそれは足元までの数字であって、来年以降については別である。
これまでの株主や新しい株主に対してその魅力を維持するためには、将来のネットキャッシュフローが重要である。

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