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【住まいの意義】

2016年3月21日「月曜日」更新の日記

2016-03-21の日記のIMAGE
住宅のあり方はそれ自体が大切であるだけではなく、個人と世帯の暮らし、そして社会全体の状態に強く影響する点において重要な意義をもつ。若年層の暮らしの困窮に対する注目は前世紀の末から強まった。しかし、関心を集めるのは家族と仕事の問題である。未婚率の上昇、非正規就労の増大などに関する分析は深められた。その一方、住まいの状況が暮らしに及ぼすインパクトは見過ごされている。単身者の多くは低い所得しかもたず、家賃負担の重さは彼らの経済状態を圧迫する。世帯内単身者の増加は、若年者の離家を実現するための住まいの不足を反映する。低家賃の良質住宅を準備し、家賃補助を供給する施策があれば、住まいの「梯子」に対するアクセスが拡大し、若年層のライフコースは大きく変化すると考えられる。住まいの条件は若年者とその世帯の暮らしを左右し、それを通じて社会形成の状態にまで影響を及ぼす。政府は人口の少子化を問題視し、出生率の引き上げを重要な政策課題として位置づけている。子どもをもつかどうかという事項に対する国家介入の是非については込み入った議論がある。

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