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低い天井高は有効に働く

2016年10月4日「火曜日」更新の日記

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ところで、その古いパンツのヒモ状態になってしまった時間の中身を御紹介してみよう。建物は当然のことながら基礎から作り始める。だから、わたしも基礎から考え始めている。基礎は地中になるから大方がコンクリートということになる。鉄や木では腐りやすいと考えられているからだ。世田谷村の基礎はデッカイ。地震が恐くてそうなったのではない。基礎をウソと大きくして、基礎の中に部屋を作ってしまったら、お金の面で合理的ではないかと考えた。つまり、ヶチな根性からそうなったわけだ。基礎の中に部屋を作るなんて柄にもなく詩的な表現をしてしまった。散文的に言い直すならば、基礎を深くして、それを地下室として使えるように考えただけのこと。一応日本の建築法規では人間が住み暮らしてもよい室を居室と呼ぶが、その居室に必要な最小の天井高がニメートルー○センチになっている。この建築法規はそれほどに理路整然としたものでもなく、意味のない規制に満ち溢れた、たんなる悪法でしかないと、わたしは考えるが、でもしかし法律は法律である。時に自由に換骨奪胎するのがデザインでもあるが、守れれば守るにこしたことはない。世田谷村は外国人の宿泊者、滞在者がある程度見込まれている。だから平均の日本人よりもデッカイ背丈の連中が出入りすることになるだろう。室も天井も大きいにこしたことはない。でも、地下部分、つまり基礎の部分の将来は仕事場になることが決められている。設計をしたり、モノを作ったりの作業場だ。合理的な寸法で作られていれば、あんまり、ゆとりやフカフカが求められる必要はない。それにどんなにデッカイ、たとえばオーストラリアの大男が来たってニメートルー○センチを越えてしまう人間はまず居ないだろう。それでわたしは地下部分の部屋の天井高の標準をニメートルー○センチに設定した。実は続けて建設される二階三階部分の居室部分も全て天井高はニメートルー○センチである。それ以上の高さは全く必要がない。冷房はしないつもりだが、天井高を低くすれば暖房のための費用だって随分と節約できるにちがいない。それに、わたしは天井面にはどんな凸凹もつけないつもりだ。一切の照明器具も何もかも取り払う、あっても全て埋め込んで、天井面は完全に平坦にする。それには少しばかりの工夫が必要だが、それは大した労力ではない。考えれば良いだけなのだ。天井面が完全にツルリとした平坦さを獲得できれば低い天井高は豊かな空間へとなり変わることができる。それに世田谷村全体としては、標準にする天井高は全てニメートルー○センチだけれども、所々にトーンと四メートルとか六メートルの高い天井高の空間が用意されているから、かえってこの低い天井高は有効に働くにちがいない。

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