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地中に鉄製の潜水艦が潜っている

2016年10月5日「水曜日」更新の日記

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家族や来客の一部はここを使用することになる。L字型の平面形をした地下部分は九五平方メートル(約二八・七坪)あるから、四、五人を収容できるキャパシティはあるだろう。次に、二期工事として二、三階の建設にかかる。生活の主要部分である。一階の、現在建っている木造の四〇坪ちょっとの家はそのまんま使われながら、その屋根の上に、この家は建てられている。次に、今建っている木造住宅が取り壊される。一階部分が、カランとした空間になるだろう。次に、この一階部分の地下に巨大な鉄のパイプが埋めこまれる。直径六メートルの土木工事用のコルゲートパイプである。すでに作られて使用されているだろうL字型の地下部分の空白部分、つまりL字型を補完して口型の平面となるように地下部を拡大するわけだ。この地下を掘る工事は難しいものになるだろうと思う。なにしろ地中六メートルほどを掘り込まねばならない。しかも空中にはすでに家が建てられていて、その真下を掘り込むのだから。小型の重機を持ち込まなくてはならないなと覚悟している。それまでは庭を作ることはあきらめなければならない。まあ、三階の屋根の上には土をのせて、庭が出来上がっているだろうから、それでガマンしなければいけないのだろう。六メートルのパイプは長さが一〇メートルほど、二層にして使えば一二〇平方メートル(約三六・三坪)の広さが獲得できる。ちなみにこのパイプはアメリカから自分で輸入してやろうと考えている。これは規格品で日本にも同様なモノがあるけれど、日本製は値段が高い。米国製の約二倍の値段だ。品質も米国製のモノが良い。鉄板の表面をカバーしている亜鉛メッキの厚さが、日本製のそれよりも厚い。地中に埋めてしまうものだから耐久性が命だ。鉄の厚さも日本製二・七ミリに対し、米国製三ミリと米国が勝る。地中に鉄製の潜水艦が潜っている状態が出現する。実ハ、これは、わたしの永年の夢であった。実二、わたしは地中の洞穴状の、潜水艦の中みたいなところに住みたくて仕方がない人間であった。そのために、潜水艦モノの映画やビデオはほとんど見た。暗い映画館の暗闇で、わたしは、わたしの夢を膨張させ続けてきた。どんな反対があっても、これだけはどうしても作り、そして住みたかったのだ。だから、ここは理屈ではない。でも、自分の我ママのためにたくさんの犠牲は出したくはなかった。鉄のパイプに住んでみたらという考えは、これまでにも随分たくさんの人たちを悩ませてきたからなあ。この考えの何処にも誤りはないのだけれど、人間は誤りのない考えの中に住めるほどに誤りのない存在ではないのだからね。結局、世田谷村の地下部分は総計ニ一五平方メートル(約六五・一坪)になる。コンクリート部分の九五平方メートルの予算は一000万円、パイプ部分の一二〇平方メートルも1000万円を見込んでいる。鉄製パイプはレディメードで全部品の価格は一一四万円(一九九七年春現在)。これはアメリカから輸入して、日本の組立て工に組立てを任せる。任せられなければ、自分でやるか、とも考えている。むしろ六メートルの深さを掘るのにお金がかかりそうだ。

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