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ノウと言うべき項目を最初から用意

2016年12月5日「月曜日」更新の日記

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明るく前向きに"イエス、イエス"を連発するのは、営業マンが客に好かれるセールスの鉄則だが、逆にダメなものには"ノウ"を言えるようでないと、客の信頼は得られない。ノウは否定や拒否の意味だが、大事なお客様に向かってノウと言うのは、大変な勇気がいる。できれば一つも言いたくない言葉であり、お客様に不審を抱かせるような態度はとりたくないものである。しかし、私達が営業をし、建主とやり取りをしていく過程では、勇気を持って、ノウと言わなければならない場而は、いくつか出てくる。特に多いのは、工事中の打合せで、予算に合わないとか、予算をオーバーするのは、日常茶飯事であるが、これは努力して踏ん張りながら、事情を説明する以外にない。正直に誠意を持って話せば済むこと、である。お客様が違法行為を犯そうとした時は、きっぱりノウと言わなければならない。例えば、高度制限があるのに、屋根を数センチ高く建てた場合とか、隣地斜線制限に違反する場合とか。その際は、妥協せずノウである。不動産業者は建築物の設計士ではないが、明らかに構造上に悪影響を及ぼすと解る場合は、はっきりと拒否すべきである。柱が少ないとか、壁が薄い、筋かいがないなど、居住してから不安に思うものは、"それは後々困りますよ"と言いながら、ノウを唱える。建物図面を見ながら間取りの打合せをするのであるが、これが意外と曲者で、図面は非現実なものであり、でき上がってみると、イメージと違っていたりする。こういうことは経験を積まないと解らないことなので、実態はこうなのですよと説明しながら、やんわりとノウと言う。上手に図形化した設計図書ほど、人を惑わすものはない。各室が区切られるのは現代の常識だが、そうはいっても1年に2~3回は窓を開けて空気を入れ替える場合もあるから、東西南北、少しは風を通す窓がないと困る。また、泥棒が狙う死角にはシャッターを付ける。風水や家運を考えると家は建てられないが、せめて対角線だけは水場を避けるとか、東側と西側は直線にするとか、最小限のアドバイスはしたいものである。ということは、つきつめれば、お客様のために、お客様の立場に立って、熱心に、真剣に考えてやれば良い、という結論に達してしまう。そうしながら、利益も上げていくのである。ノウと平気で言っても信頼される人間、そういう人が良い仕事をするのである。

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