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基礎にあるヒビ割れは本当に恐い!

2016年12月23日「金曜日」更新の日記

2016-12-23の日記のIMAGE
<「捨てコンクリート」の重要性>家全体を支える基礎は、文字どおり『縁の下の力持ち』。したがって基礎の形や大きさは、建物の重さと地盤の状態によって決まってきます。しかし、あまり目が行かない部分だからでしょうか、故意に手抜き工事をされたりという事例が後を絶ちません。・ここは正しい知識を持って、しっかりチェックしましょう。基礎には「布基礎」と「ベタ基礎」の二種類があります。地質訓査で、地面が支えられる重量(地耐力)が五トン以上なら鉄筋の入った布基礎、三~五トンなら鉄筋を入れた布基礎で図のフーチングを広めに、三トン未満ならべ夕基礎にします。それぞれの幅や長さの基準は図のように決められていますから、この数賍が守られているかどうかは設計図を見て最低限チェックしたいものです。基礎を埋め込む深さは、公庫では最低二十四センチ以上が標準ですが、地盤が凍結したり、積雪量が多い寒冷地ではこの限りではありません。例えば、札幌市では六十センチ以上など、各地の建築条例で定められています。設計が決まったら、いよいよ工事です。地盤に溝を掘り、石を救いて平らに締め固めた上に、「捨てコンクリート」と呼ばれる厚さ五センチほどのコンクリートを打ちます。その上に型枠を組んで、コンクリートを流し込みます。ところが、この手順を省略しようとする例がしばしば見られます。捨てコンクリートを打たない、コンクリートに鉄筋を入れない……など。いずれも後で必ず強度面での問題が出てきます。コンクリートの扱い方に問題があるケースもあります。コンクリートは、固まっていく過程で徐々に水分を取り入れて強度を増していきます。急激に固めてはいけませんし、少しの振動にも影響を受けやすいのです。気温や湿度との兼ね合いも考慮しながら、最低五日間はじっくり置かなければなりません。まだ十分固まっていない時点で型枠をはずしてしまってコンクリートに亀裂が入るなどは、非常によく見かける施エミスです。建て売りや中古住宅を買うときは、残念ながら工事の過程を見ることはできません。そこで、せめて見える部分に亀裂など気になる点がないか、念入りに調べることが鉄則です。榊原義郎さん(四十三歳)は中古物件を探しています。先日見学した物件は条件もぴったりで、気持ちはほぼ八割方傾いています。でも、一つだけ気になるのが、基礎部分に亀裂が何力所も入っていたことでした。業者に尋ねると、「これはコンクリートの収縮によるもので、中古住宅では仕方のないことです。大丈夫、補修費用はこちらで負担しますよ」というのですが……。<幅0・二ミリ以上の亀裂は要注意>さて、この榊原さんのケースは、業者のいう通り「大丈夫」なのでしょうか。結論をいえば、それは危険です。というのは、亀裂が起こっている場合、考えられる原因は二つあります。つまり、「地盤に見合わない基礎」または「施工かコンクリートの質が悪い」ということです。特に幅〇・二ミリ以上の亀裂だと、すでに水分が内部まで浸透している可能性もあり、中の鉄筋がサビ始めているかもしれません。この場合、表面の補修だけですませてはダメ。榊原さんの場合、どうしても気に入った物件ならば、第三者の建築士の診断を受けるべきでしょう。

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