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進化するマンション管理

2017年2月5日「日曜日」更新の日記

2017-02-05の日記のIMAGE
『機能の進化に合わせて高度化する「管理」20世紀半ばに誕生して以来、マンションはめざましい進化を遂げています。例えば、「集合住宅ではペット飼育は不可」というのは一昔まで当たり前でしたが、今ではペット飼育可のマンションが多く存在します。また、マンションに併設して区分所有者全員で使う共用施設に関しても、最近ではジムや図書室、温泉大浴場など「そんなものまで」と驚くようなものが登場しています。空き巣犯などの被害を防ぎ、住民に安全・安心を提供するセキュリティシステムも、飛躍的に進化しています。ただし、このようにマンションの機能が高度化すればするほど、その管理に関する問題も複雑化・高度化しがちです。この章では、そうしたマンションの進化に対応する管理の問題を、エピソードとともにご紹介していきます。見直される共用施設の価値共用施設とは、マンションの敷地内に設置され、区分所有者全員で使用する建物や設備のことを指します。例えば、どんなマンションにもある共用施設としては、管理室、集会所、自転車置き場やゴミ出し場、集合郵便受けなどがあります。マンションの規模が大きくなると、子供の室内遊び場であるキッスルーム、ジム、ゲストルーム、パーティルーム、日曜大工室、図書室、さらには温泉大浴場を備えているケースもあります。そのような、共用施設を設けるのは、「ホテルのような快適さ」がマンションの一つの理想になっているからです。この共用施設、昭和時代はよく分からずにとにかく設置、というケースが少なからずありました。その中には、最初から設置されているが、利用者がほとんどなく、荒れていくだけ。利用者がいないので、お金を掛けて維持する気にもなれない、というものも含まれました。住人のお荷物になってしまった共用施設もあったわけです。その結果、21世紀に入ったあたりから共用施設をなるべくそぎ落とし、シンプルなマンションが好ましいという考えに傾きました。脱・共用施設のマンションが増え始めたわけです。ところが近年は、共用施設の価値が見直され始めました。見直された理由は、「共用施設は、住人同士のコミュニティ形成に役立つ」と考えられるようになったためです。東日本大震災で、「災害時に役立つのは、大と人のつながり」と考えられるようになってからは、「コミュニティ形成に役立つならば、もっと充実させよう」という方向に進んでいます。

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