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管理会社担当社員ちょっといい話

2017年2月18日「土曜日」更新の日記

2017-02-18の日記のIMAGE
管理員の活躍ぶりを示すエピソードをご紹介しましたが、の管理員と協力してマンション管理の現場を受け持つのが、管理会社の担当社員。管理に高齢の人が多いのに対して、現場の担当社員には若い人が多いのが現状です。ここではそうした管理会社担当社員にまつわるエピソードをご紹介します。『理事長の娘婿』管理会社の担当社員安達は、そのマンションの理事長と妙にウマが合った。価値観がじというか、以心伝心というか、お互いの意見がぴったり合う。安達が提案すると、理21長は「まさにそれをしてもらいたいと思っていたんだ」。こういう関係はなかなか生じない。気をつかって、言われる前に行動すると、「余計なことをするな。何を考えているんだ」と怒られるのが世の常。その点、思惑が」致するのはうれしい限り。こんな理事長と巡り会えて幸せだと安達は思っていた。こんな相手とはなかなか巡り会えない、と考えていたのは理事長も同じ。だから、よく安達を食事に誘った。「夕食、うちで食べていかないか」。」人暮らしの安達にとって、家庭料理は魅力的だった。だから、厚かましいと思いながら、ついごちそうになることが多かった。さらに、安達が食事をごちそうになるのには別の理由があった。実は、理事長のお嬢さんが魅力的だったのだ。笑顔がピカピカに明るく、性格はおっとり。話をすると楽しいので、理事長が夕食を誘ってくれると、内心、飛び上がらんばかりに喜んでいた。「いや、いつもごちそうになっては申し訳ないので」と一応は遠慮するのだが、そんな言葉が耳に入らないように、理事長は歩き出してしまう。「それじゃあ、まあ」と口では言いながら、内心「やった!」と思い、毎回、安達は夕食にお邪魔してしまうのだった。そんな楽しい夕食のとき、理事長が改まった顔をして、言った。「そろそろいいんじゃないか」「二人は、お互い、気に入っているんだろう」お嬢さんのほうに顔を向けると、にこにこしながら安達を見ていた。"私のほうは、いいわよ"と言わんばかりに。「いや、あの、まあ……」安達は意を決した。ここでくじけたら、男がすたる。「お嬢さんを、僕にください」今度は理事長が驚いた。「いきなりか!そうじゃなくて、デートでもしたらどうかと思ったんだが……」「えっ」と安達。〃やっちまったー"である。「でも、そういう気持ちでいてくれるなら、いいじゃない。私はとってもうれしい」と夫人。安達は恥ずかしくてお嬢さんの顔を見ることができなかった。その後、トントン拍子で話が進み、理事長は安達の義理の父ということになった。義父の見立て通り、二人の相性は抜群だった。同じものを好きと言い、同じことを嫌がった。二人の新居には柔らかなムードにあふれていた。ただ、安達には困ったことがあった。義父は相変わらず理事長職にあり、総会などでは、ビジネス関係に徹しなければならない。もちろん、公私混同となるような行動は厳に慎んでいるのだが、休日に妻の実家を訪ねると、居住者から、「ごくろうさま。お休みの日まで大変ねえ」と言われてしまう。そのたびに、いちいち事情を説明するのだが、その結果、「マンションだけじゃなく、娘さんまで担当しちゃったのね」とか「おとなしい顔をして、やるねえ」「油断できないなあ」などとからかわれてしまうのだった。

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