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「出世払い」は返済猶予条件もなくなる

2017年7月13日「木曜日」更新の日記

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「出世払い」というようなお金の借り方は、多くの学説では「不確定な期限がついた債務」と考えられている。「出世するまで」という条件で、返済期限が不確定なまま猶予されているものと理解すればいいだろう。だから、当たり前すぎる結論だが、出世したときに返済期限がくるということになる。なにをもって出世というかまでの学説はない。でもいまの君の状態から考えれば、少なくとも食えなくてこまるということを考えなくてすむような状態になったとき、別の言い方をすれば、一〇万円のお金を返しても、ただちに生活にこまらなくてすむ状態になったとき、と考えられないだろうか。君が卒業して就職し、はじめてボーナスをもらったあたりが、出世払いのお金を返すいい機会だ。でも、人の将来は必ずしもはっきりと決まっているものではない。君が学校をやめてフリーターになり、金はないけど気楽にやろうと決めないとはかぎらない。こんなときは逆に「出世できない」ことが決まったわけで、「出世払い」という、返済猶予条件もなくなる。いつまでたっても満たされる可能性がない条件では意味がないからだ。お金はもらったものではない以上、こういう場合にもやはり返さなくてはならない。フリーターになろうと思ったとき、君は懸命にバイトして一〇万円をつくり、これまでの厚意を感謝してお金を返すというのが、きわめてまじめな考え方から出てくる結論だ。

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