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夜のジョギングで職務質問されたが

2017年7月19日「水曜日」更新の日記

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【警察官にさわったぐらいでも公務執行妨害か】夜の一〇時ごろ近所をジョギングしていたら、突然警察官に職務質問を受けた。「怪しいやつ」と思われたのか、身分証明書をみせろとか、ちょっと交番までこいなどという。冗談じやない。面倒なので警察官を押しのけて走り出そうとしたら、公務執行妨害だといわれた。ぼくのジョギングを妨害したのはそっちではないか。〔結論〕公務執行妨害罪は成立しない。警祭官の行為は職権濫用罪である。最近は人の生活も深夜にまで及んでいるから、夜の一〇時にジョギングをしていたからといって、職務質問されることは通常ない。君は黒ずくめのトレーナーをきていて、ジョギングを装った泥棒とでも思われたのだろうか。警察官は犯罪予防などのために、怪しい人物を立ち止まらせて質問することはできる。が、これはあくまで任意であり強制力はない。答える答えないは君の自由だ。警察官がジョギング中の人に「身分証明書をみせろ」というのはおかしい。そんなものをもって走っている人はふつういないだろう。警察官の嫌がらせとしか思えない。これは警察官の「職権濫よう用」だ。公務員が職権を濫用して市民に義務のないことを強制したり、行使できる権利を妨害すれば「公務員職権濫用」(刑法一九三条)で二年以下の懲役か禁錮の罪に問われる。また「交番まできてくれませんか」と同行を求める場合は、その場で質問することが君に下利益になるとか、交通の妨げになるとかの事情がなければできない。「いやだ」と拒否すればそれまでだ。現行犯や逮捕令状で捕まったとき以外は、交番に「連行」したり、答弁を「強要」したりはできない。若干いけなかったのは、警察官を「押しのけた」こと。これは暴行だとして公務執行妨害罪での逮捕の口実を与えてしまうからだ。しかし、公務執行妨害罪が成立するには、警察官の職務行為が適法でなければならないから、結果としては公務執行妨害にはならない。ちなみにこの罪になると「三年以下の懲役または禁錮」と決められていて罰金刑はない。走り出そうとしたことを「逃げようとした怪しいやつ」とみられ、かえって下利になる場合もある。職務質問ができる状況にある場合、相手が質問に応じず、逃げようとしたときは、追いかけて身体を抱きかかえて制止させることは、必要最小限度の有形力の行使であると認められる、とするのが判例だ。君は、「ジョギング中だから、身分証明書などもっていないし、交番までなぜいく必要があるのだ、警察官のいまの言動は職権の濫用だ」と、はっきりいうべきだった。

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