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駅員のミスで特急を乗りすごし、得意先の契約はキャンセル

2017年7月27日「木曜日」更新の日記

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【損害賠償ものではないのか】停車している特急の発車まぎわ、駅員に「この電車は○○駅に停まりますよね」と聞いたら、うなずいた。安心して乗り込んだが、目的の駅は通過。あわてて引き返してきたが、お得意さんとの大事な契約に四〇分も遅れてしまい、担当者は外出してしまった。結局、契約はキャンセル、上司に大目玉を食った。にっくき駅員に損害賠償を求めたい。〔結論〕損害賠償を考えるより、営業努力を積み重ねなさい。とかく人間は自分の非を棚にあげて、他人の非を追及したがる。このケースはその典型といえるだろう。もちろん駅員にはミスがある。しかし最近は、特急が時間帯により停まったり停まらなかったりする駅があるし、発車まぎわに聞かれてとっさにうなずいてしまったとしても、ミスはミスとして駅員に情状酌量の余地はある。いっぽう、あなたのほうに、まったくミスがなかったかというとそうともいえない。特急電車はかならず停車駅をいうはずで、事前に気づけば、電車を降りて対応できたはずだし、乗りすごしてしまって電車が駅に着いたときに、お得意先に電話を入れておけば、その後の展開もちがっていたかもしれない。さらに、その契約が相手にとっても大事なものであるとすると、時間が四〇分遅れたくらいでキャンセルにはならないというのが、一般的なものの見方だ。あえて中立の立場でみると、双方のミスで契約がキャンセルになったというようにも思える。裁判所はきっとそうみるだろう。一つのできごとでも、立場のちがいによっていろいろな見方があり、ちがった解釈が成り立つのだということを理解しておいたほうがいい。一方の言い分だけ認めてくれるほど、法律は甘いものではないのだ。それに、駅員のミスで電車を乗りすごし、待ち合わせに遅れたことが事実だとしても、それだけの理由で契約がキャンセルされたということを、あなたは証明しなくてはならない。お得意さんを巻き込んでそんな裁判をすることに、はたしてどこまでメリットがあるのか。被害を受けたから損害賠償だというのは理屈としてはわかるが、ちょっと短絡的なものの見方だ。そんなことに怒りのはけ口をみつけだすより、お得意先に足を運んで、再契約してもらえるよう努力するほうが得策のように思う。童話にもあるでしょう。旅人のコートを脱がせたのは強い北風ではなく、暖かい太陽の日ざしだったと言うのが……。

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