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整形でも建物の全長が長すぎるのは危険

2017年9月27日「水曜日」更新の日記

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建物の形はシンプルで、単純なほど安全なのは確かですが、いくら単純な整形をした平面でも、全長があまりにも長い長方形は好ましくありません。 全長が長すぎると、地震の際に建物が揺れながら捩れを起こすからです。捩れたところには大きな力が働くため、その部分が壊れやすくなります。 また、鉄筋コンクリートは熱変化によって膨張・収縮しますので、たとえば南側と北側で温度差の大きい立地で、建物の全長があまりにも長いと、歪むこともあります。 建物の高さや階数、幅にもよりますが、最長80メートルぐらいが限度です。長さ80メートルを超える建物は、中間で区切って、エキスパンション・ジョイントでつなぐようにしてあるはずです。 一階部分が柱ばかりで壁が少ない建築様式を、「ピロティー」と言います。ピロティー形式のマンションでは、一階を店舗や駐車場として使用しているケースを、よく見かけます。  素人考えでも、「地震のときに大丈夫かな?」と思うでしょうが、実際、阪神・淡路大震災のときも、この形式の建物の多くは、一階部分で大破、または崩壊していました。    ただし、一階がこのようなピロティー形式であっても、上部住宅部分の戸境壁(耐力壁)の多くが偏ることなく、バランス良く一階まで下りてきて基礎とつながっているものは、大丈夫でした。  また、ピロティー形式でも、新耐震設計法によって柱に充分な剛性と粘りをもたせた設計の建物は、もちこたえたというレポートもありました。

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