トップ > 平成29年10月> 4日

プラスチックと有機溶剤

2017年10月4日「水曜日」更新の日記

2017-10-04の日記のIMAGE
<プラスチックの元祖はセルロイド> 生活の中に溢れるプラスチック製品。加工・成型が容易で、柔らかいもの(熱可塑性樹脂…ポリエチレン、ポリスチレンなど)から、鋼鉄なみの硬度のもの(熱硬化性樹脂…メラミン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂など)まで、あらゆるものにプラスチック製品は使われている。住宅用では壁紙、化学塗料、接着剤、難燃剤、木材にプラスチック樹脂を注入したプラスチック木材、断熱材、雨樋、水道管など、広範囲に使用されている。しかし私たちは、プラスチックについて、ほとんど何も知らないに等しい。たとえば、プラスチックの元祖は何かというと、セルロイドである。童謡にも「青い眼をしたお人形はアメリカ生まれのセルロイド」とあるように、一八六九年に、ニトロセルロースにショウノウを混ぜると弾性に富んだ硬い物質となり、加熱すると軟化し可塑性の大きな物質になることが発見され、セルロイドとして商品化された。プラスチック(plastic)というのは英語で「可塑性を持つ」という形容詞だが、今では名詞として使われている。ちなみに「広辞苑」で調べてみると、「プラスチックス(plastics)可塑性(かそせい)物質。特に、合成樹脂またはその成形品」としか説明がなく、何のことやらよくわからない。プラスチックの主原料をモノマーという。これに各種添加物を加えて、さまざまなプラスチック製品になるのだが、モノマーとして発ガン物質が使用されているプラスチックは数多い。プラスチックの製造時の重合反応が不十分であった場合や、老化すると、モノマーが遊離してくる。火災や熱分解で黒煙とともに鼻にツーンとくる嫌な臭い(毒ガス)を発したりもする。火災死亡原因に「有毒ガス」という項目はないが、大半はプラスチック製品の燃焼で発生する有毒ガスによるものだといってもいいのではないだろうか。生活用品にも多く使用されるポリ塩化ビュルの場合、ダイオキシンと塩酸ガスが問題になる。ダイオキシンはサリンに勝るとも劣らない猛毒だ。サリソは即効性なのに対し、ダイオキシンは遅効性なだけである。こうした有機塩化化合物は、ドイツ・ベルリン市では公共建築での使用を全面禁止しているし、スウェーデンでは2000年までに全廃しようとするなど、欧米では「脱塩素」運動が盛んだ。日本はどうなっているのだろうか。

このページの先頭へ