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プラスチックは目的に応じてさまざまな添加剤が配合される

2017年10月5日「木曜日」更新の日記

2017-10-05の日記のIMAGE
プラスチック製品によっては、主原料であるモノマーよりも添加剤のほうが多いものがあるというくらい、さまざまな添加剤が製品の目的に応じて加えられている。柔らかくする(可塑剤)、樹脂の分解を防ぐ(安定剤)、燃えにくくする(難燃剤)、スポンジ状にする(発泡剤)、細菌やカビが付かないようにする(防菌防カビ剤)、空気中の酸素による品質低下を防ぐ(酸化防止剤)、光や紫外線による品質低下を防ぐ(紫外線吸収剤)、静電気の発生を防ぐ(帯電防止剤)、色をつける(着色剤)、滑りをよくする(滑剤)などである。それらが無害ならまだしも、危険物質が数多く含まれている。『壁紙』<公民館の壁紙から発ガン物質TCEPを検出>東京都保谷市にある都営住宅団地の公民館の壁紙から、発ガン性に疑惑が持たれているTCEP(有機リン系のリン酸トリス)が検出されたと、新聞報道された。TCEPというのは、壁紙だけではなく工事用のシートなどにも使用されている物質で、ポリ塩化ビュルを柔らかくする難燃性可塑剤だ。アメリカでの動物実験で、発ガソ性物質であることが判明している。この難燃性可塑剤TCEPが気化して、公民館の室内に充満していた。もちろん、目に見えるものではない。現地に行ってみたが、臭いは感じない。どこにでもある、ごく普通の建物の普通の部屋である。完成してから五年を経過していた。一立方メートル当たり2000ナノグラムのTCEPを呼吸で体内に吸収したとすると、少なくとも十万人に数人が発ガソするのだという。低い確率のように思えるが、残りの9万9990人にも確実に取り込まれ、体を蝕んでいると考えたほうがいい。0か100かではないのである。これが公民館の和室ではなく、一般住宅であり、いつも閉めきっていることが多い寝室のような部屋であったらどうだろう。新築直後の濃度はもっと高いかもしれない。わからないままだったら、この先何年も何十年も、TCEP入りの空気を吸い続けることになる。ここではTCEPという化学物質(可塑剤)を取り上げたが、壁紙にはさまざまな種類がある。

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